新生

今はじっと待とう 嵐が過ぎるのを 穏やかさも 平安も 安らぎも 竜巻のような突風に追い払われてしまった 体の中をめくるめく疾風が駆け巡り築き上げてきた理性ががちりじりになってしまいそうだ 忍耐の網に掬い取られ暖かな塊が一筋の線につながってゆく じわりじわりと周りの残像をからめとり 気つ”かれない様に しかし着実につながってゆく その流れは規則正しくなければならない その流れは止まっても濁流になってもいけない そしていつか それは突然に静謐をもたらす あらゆる雑念は消え去り 何かが生まれる 生まれるという表現は正しくない 日々の忙しさ責任重荷贅沢快楽奉仕つつましさ祈り他限りない感情 現象の虜になってはいけない それらを的確にこなしても虜にはならないことだ それらが正しくとも間違っていようとも万能だろうと究極だろうと その中 に 入り込んではいけない 泉の神聖さの中から沸々と沸き立つような感情 何かが変わる これまでと一緒ではありえない